「ホームページから集客したい!」とお考えのフリーランスや起業家の方は、プロフィールの作成をおすすめします。
プロフィールは、商品やサービスの紹介ページと同じくらい、問合せや申込みにつながる重要なページです。
この記事では、プロのライターとしてビジネスプロフィールを作成しているわたしが、『問合せを増やすプロフィールの書き方』を解説します。
ホームページのプロフィールの役割とは?
「そもそも集客用ホームページにわたしのプロフィールは必要なの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。
結論からいうと、あなたの「個」を活かして事業を営むならぜひ作成すべきです!
なぜなら、ホームページのプロフィールには次の役割があるからです。
- 「あなたが何者で、どんな人なのか」をお客様へ伝える
- SNSであなたを知ったお客様へ、仕事内容をより詳しく伝える
今は、商品やサービスの内容と価格だけでは差別化が難しくなりました。お客様からすると、どの商品も同じように見えてしまいがち……。
そこでお客様は、「誰から買うか」「誰の商品か」「誰のおすすめか」を重視するように変わってきています。
お客様からすると、”あなた個人の魅力”も提供する商品やサービスを差別化する重要なポイントなのです。
- 課題解決へ導いてくれそうな経歴や実績
- 信頼できそうな人柄
このアピールができているプロフィールは、お客様に「この人にお願いしてみよう」と思わせ、問合せボタンを押させる力があります。
ホームページプロフィールの書き方
プロフィールの文章は、言い切りで
文末を次のように言い切る形にします。
- OK例:「2021年に◯◯を始める。」「□□を卒業。」
- NG例:「2021年に◯◯を始めました。」「□□を卒業しました。」
ホームページプロフィールの必須項目は6つ
多くのビジネスプロフィールを作成してきたわたしが「これは絶対に入れた方が良い!」考える必須項目は次の通りです。
- 顔写真
- 氏名・肩書き
- 誰のためにどんな価値を提供しているか
- これまでの経歴や実績
- メディア実績
- 仕事用SNSアカウント
- (人によっては)居住地・出身地
1.顔写真
プロフィールには顔写真の掲載をおすすめします。
- 顔出しは信頼を生みやすい
- 写真の表情や服装で第一印象を調整できる
顔写真は、お客様に直感的な安心感を与えます。
また、パステルカラーの服に笑顔なら優しそうな印象に、スーツ姿なら真面目そうな印象に、と狙った印象を演出する効果もあります。
顔写真の有無でお客様からの反応も変わってくるため、できるだけ顔を出すのをおすすめします。。
2.氏名・肩書き
肩書きは、職業名や業種名など、ターゲットとしているお客様がわかりやすい肩書きを使用します。
わたしの場合は「セールスライター」や「プロモーションライター」ですね。
肩書きだけで表現しきれない部分は、次の「誰のために、どんな価値を提供しているのか」で語りましょう。
3.誰のためにどんな価値を提供しているか
プロフィールで一番大切な部分です。
「誰のために、どんな価値を提供しているか」を記載します。
一般的な提供物の名称だけを書くのではなく、具体的な形へ落とし込むことがポイントです。
- NG例:「ホームページの文章作成」
- OK例:「届けたい想いを言語化し、相性の良いお客様からの申し込みが増えるライティングを提供」
あなたに依頼するとどんな良いことがあるのかを表現します。
4.これまでの経歴や実績
経歴も必須項目です。
お客様からすると「どんな経験がある人なのか」「信頼できる実績があるのか」も重要な情報の1つ。ターゲットとするお客様がわかりやすい言葉で書きましょう。
ただ、すべての経歴を書く必要はありません。経歴が多い方は、提供する価値を伝える上で欠かせない経歴だけピックアップすればOKです。
記載する際のポイントは、可能な限り数字を使うこと。
- ベネフィットの提示なら「売上が2倍になる◯◯」など
- 実績の提示なら「〜歴10年」「2500件以上の〜」「リピート率90%」など
「数字で表せる実績がない!」という方も、じつは切り口次第で数字は作れます。諦めず、視点を変えて探してみましょう。
なお、ここで「アピールになりそうな経歴や実績が全くない!」「数字はあるけれど、競合と比べてインパクトが薄い」という方は、後述するストーリーの追加を検討してみてください。
5.メディア実績
テレビや雑誌、有名Webメディアに掲載された実績がある方は、メディア名の記載をおすすめします。
あなたの価値の裏付けになります。
6.SNSアカウント
SNSで集客活動をしている場合は、そちらの仕事用アカウントも記載します。
プライベート用アカウントしかない方も、お客様に見られて問題がない内容なら記載を検討してみてください。
あなたの人柄が確認できるとお客様も安心します。
(人によっては)居住地・出身地
居住地と出身地は必須ではありませんが、なかには土地つながりで親近感や安心感を得るお客様もいます。
ただし、居住地や出身地だけで「この人にお願いしよう」となるお客様は少数です。
まずは必須項目を優先してください。
ホームページプロフィールの例文
実際にわたしが作成したホームページ用のプロフィールを、例文として紹介します。
なまえ なまえ
システムエンジニア・Webディレクター
埼玉県川口市で、自営業や起業家のホームページ制作を行う。Web制作会社に7年務めたのち、独立。Web制作歴10年、2500件以上のサイト制作に携わり、WordPressサイト制作がが得意。「作って終わり」にしない、結果が出るサイトであることを大切にしている。「10人いれば10通りの最適なサイトがある」という信念のもと、型にハマったサイトづくりではなく、マーケティングから考えた、その人のビジネスにとって一番最適なサイトを提案。技術面で不安のあるWebデザイナーのシステム面のサポートも行う。
なまえ なまえ
フリー保育士
1987年、幼稚園の頃からの夢を叶え保育士となり、以後35年間にわたり乳幼児の保育に携わる。地域のお母さんたちを支える人が少ないことに課題を感じ、2018年よりフリーの保育士へ転身。大人の負担を減らすことを優先しがちな子育て支援ではなく、大人の負担を減らすことと子どもの健やかな成長が両立するサポートを目指し活動。数千人の親子との関わりのなかで、寄り添って見守りながら相手を信じれば、「必ず自分の力で変わっていける」ことを教わり、お母さんも子どもも信じることを大切にした子育てサポートで、お母さんの始まりを応援している。2021年、コロナ禍でも開いている親子の集いの場の必要性を切実に感じ<□□□□□>をオープン。
なまえ なまえ
〇〇〇〇〇プロデューサー
九州の美術系大学を卒業後、広告代理店で販促デザイン、3DCG制作会社で映像制作を担当。15年間にわたり制作現場でデザイン制作に携わる。デザイナーとして独立後、世界観表現によるプロモーションで成果を出した実績をもとに、個人起業家のための「自分を表現する」プロモーションのプロデュースを開始。自身の世界観表現のために、スマホアプリによる画像編集技術を極め、誰でも簡単に自己表現ができるメソッドを提供。プロデュースした受講生が、たった1枚の写真から800万円を売り上げるなど、女性起業家のビジネスの躍進に貢献。これまでに300人以上の相談を受けている。
プロモーションの表現を伝えていく中で、多くの受講生から「人生が変わりました!」という感謝の言葉をもらうようになり、「自己表現」が真の自分を生きるための変化を起こすことを発見。現在は、自分の表現や個性を大事にしたい人のための、<自己表現により真の自分を生き、真の理解者に出会えるプログラム>を準備中。
信頼をアップするホームページプロフィールのポイントとは?
さらに信頼をアップさせたいならあなたのストーリーを追加することをおすすめします。
ストーリーには”説得力アップ”と”価値の差別化”を引き起こす力があります。
ストーリー仕立てのプロフィールは説得力が増す
プロフィールをストーリー仕立てにすると、より説得力が増します。
そもそも、お客様がプロフィールから”あなたの人柄”や”提供価値”に信頼を感じるタイミングは3つあります。
- あなたの実績や権威性に納得したとき
- あなたが体験してきた出来事に共感したとき
- あなたのビジョンや理念に賛同したとき
これらは、ただ事実を並べるよりも、ストーリーで書くほうがお客様の気持ちを動かしやすいです。
ストーリーを意識して書いたバージョンのほうが、その人の人柄をイメージしやすいですよね?
ストーリーは、実績や経歴が少ない人にとくにおススメ
起業や開業したばかりでアピールできる実績や経験がまだない方もいますよね。そんなときは、理念やビジョンにスポットを当ててストーリーを語りましょう。あなたの人生が、差別化できる価値ににあなります。
プロフィールページを「必須項目を盛り込んだプロフィール」と「理念やビジョンを語るストーリー」の2段構成にします。
ストーリーの書き方に決まりはありませんが、例えば次のような内容を入れると伝わりやすいストーリーが作れます。
- 仕事でもっとも大切にしていること
- そう考えるようになったキッカケ
- 挫折したこと、失敗談、悩んだこと
- 理念を実践することで得られた確信
- 将来のビジョン
過去の自分と同じ課題に直面しているお客様に対しては、自分自身を未来像(ロールモデル)として示すことで、実績が少ない方でもお客様から共感と信頼を獲得できます。
なお、ストーリーを書くときの文末は、あなたの印象に合わせた文体で書けばOK。
ホームページのプロフィール作成でよくある間違い・注意点
最後に、プロフィールを書く際にやりがちな間違いを紹介します。
時系列にこだわりすぎる
経歴や実績を盛り込む際に、つい時系列で書いてしまいがちです。
しかし、プロフィールの一行目はお客様の目に最初に入る部分。
時系列にこだわらず、ぜひ「大事なこと」「伝えたいこと」から書いてください。あなたの想いが一番にお客様へ伝わります。
なお結果的に時系列になる場合もあるので、必ずしも時系列がNGなわけではありません。
長文になってしまう
ホームページのプロフィールはつい長文になりがちです。
しかし、長すぎると途中でお客様が読むのを止めてしまいます。
- プロフィールは300〜600文字くらい
- ストーリーは2500文字以内
ページ全体で3000文字以内だと、興味を持続して読んでもらいやすいでしょう。
プロフィールを整えてホームページから問合せを増やしませんか?
ホームページのプロフィールを整えると、あなたの「個」の力で競合との差別化ができます。
紹介した必須項目を書くだけでもプロフィールにはなりますが、よりお客様を惹きつけるプロフィールを作るならストーリー仕立てが効果的です。
この記事を紹介した方法を参考に、ぜひお客様の信頼を得るプロフィールを作ってくださいね!