「サロンの魅力を伝えたいけれど、言葉がうまく出てこない」「一生懸命、SNSを更新しているのに、思ったようにお客様が増えない」。そんなお悩みを持っている自宅サロンオーナーの方は少なくありません。
どんなに技術やサービスが優れていても、その魅力が適切に伝わらなければ、お客様に選んでもらいにくくなります。
どんな言葉を選べばお客様に刺さるのか? 何を伝えたら心に届くのか?
この記事では、そんなサロン集客の文章で悩んでいるあなたに向けて、「刺さる文章」と「共感の文章」の2つの視点から、お客様の心を引きつける文章の書き方を、プロのセールスライターがわかりやすく解説します。
刺さる文章とは?
お客様の心に強く響き、行動を後押しする文章を、ここでは「刺さる文章」と定義します。たとえば、サロンのSNS投稿やホットpepperビューティーなどを見た瞬間に「これ、気になる!」と思わせる文章です。
刺さる文章の特徴は、短くてインパクトがある言葉を使うこと。このような言葉は、瞬時に伝わりやすく、お客様の注意を引く効果があります。
刺さる文章を書く方法
刺さる文章を書くための具体的な秘訣をいくつか紹介します。
心理的に刺さる言葉を選ぶ
刺さる文章に欠かせない要素の一つが、心理的に刺さる言葉を選ぶこと。言葉には、人の心に刺さりやすいものと、そうでないものがあるからです。
心理的に刺さる言葉は、研究しつくされていて、その効果が明らかになっています。その中から、よく使われる言葉のタイプを紹介します。以下を参考に、心理的に刺さる言葉を意図して使ってみてください。
- 緊急性・限定性
「今だけ」「限定」「先着」「特別」などの緊急性や限定を感じさせる言葉。お客様の「今すぐ行動しなければ」という気持ちを引き出し、行動を促しやすい傾向があります。 - クイック&イージー
「たった3日で」「〇〇な人でもできた」などの早い&簡単なイメージが伝わる言葉。「わたしでもできそう」という気持ちを引き出し、行動のハードルをさげる傾向があります。 - 常識否定
「〇〇するのは逆効果」「多くの人が勘違いしている〇〇の方法」など、お客様が「当たり前」だと思っている行動や選択を否定する言葉。自分の行動が間違っていたとわかったら、正解を知りたくなるため、興味を引くことができます。 - 新規性
「まったく新しい」「画期的」などの、今までにない新しいイメージが伝わる言葉。新しさは、人の興味を引きやすいです。 - 具体性
「満足度93%」「ポッコリお腹」など、明確な数字など具体的なイメージが伝わる言葉。具体的であるほど、イメージが明確になり、真実味が伝わったり自分事にしやすくなります。
ボキャブラリーを増やす方法
刺さる文章を作成する簡単な方法は、ボキャブラリーを増やすこと。そこで役立つのが、セールスコピーライティングのワード集です。ワード集には、心理的に効果のある言葉が、用途別に紹介されているものも多く、一冊手元に置いておくと、言葉選びに迷うことがなくなります。
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ワード集を使って言葉の選択肢を増やすことは、集客効果の高い文章を書くことを助けてくれるはずです。
女性のお客様の中には、「刺さる言葉」に「セールス色」を感じて、敬遠する方もいらっしゃいます。そのため、あなたのお客様がどんなタイプの人なのかをよく理解することが、大切です。
お客様のニーズ(悩みや望み)に訴えかける
刺さる文章のもう一つのポイントは、お客様の具体的なニーズに直結するフレーズを使うことです。
あなたのお客様は、どんなお悩みを解決したくて、どんな望みを叶えたくてサロンを利用していますか?
サロンを利用する理由となるお悩みや望みを考えて、それを解決できることをアピールします。
たとえば、リラクゼーションサロンであれば、「なかなか取れない疲れを癒し、翌朝の目覚めがスッキリ」など、お客様が求めている結果や体験を具体的に伝えることで、興味を引きつける力が高まります。
お客様のニーズを訴えかける時のポイント
お客様のニーズに訴えかけるときのポイントは、「お客様が普段使っている言葉」を使うこと。
たとえば、「目覚めが悪い」というお悩みの場合、「寝ても寝ても疲れが取れない」「朝、スッキリと起きられない」など、様々なフレーズが考えられます。
お客様が自分の悩みを口にするときに、どんな言葉を使っているかに注目してください。
お客様のニーズに訴えかける時に、やってはいけないこと
お客様のニーズに訴えるフレーズを使う際に、配慮したいのが医師法です。医師法で、医療行為を行う資格があるのは医師のみと定められています。
そのため、サロンの施術やサービスを説明するときに「治療」「効く」「治す」などの言葉を使うことはNGです。無資格者が医療行為を行っているような誤解を招くような表現・広告は法に違反する可能性があります。
医師法のほかにも、薬機法やあはき法、薬事法など、配慮が必要な法律があります。
参考サイト:https://www.yakujihou.com/knowledge/yakkihou-check
共感の文章とは?
お客様が「このサロンは自分のことをよくわかっている」と感じ、親近感を抱く文章のことをここでは共感の文章と定義します。
共感を生む文章には、おもに3つのメリットがあります。
- お客様と信頼関係を築きやすい。
- お客様の感情が動きやすい
- お客様が、サービスを自分ごとにしやすい
共感の文章を効果的に使うことで、「このサロンなら自分の要望をしっかり叶えてくれる」と感じてもらえるようになります。
共感の文章の秘訣
共感の文章を書くには、まずお客様のニーズや悩みを深く理解する必要があります。お客様の目線に立って、どんな言葉選びをすれば、お客様が「自分のことをよくわかっている」と感じてくれるのかを考えて、文章を作成します。
お客様の使っている「言葉」や「フレーズ」を使う
お客様の言葉や表現をそのまま使うことは、共感を呼ぶための効果的な手法です。お客様が実際に口にしている言葉や表現を使うと、「このサロンは自分と同じ感覚を持っている」と感じてもらいやすくなります。
サービス提供者は、ときに「自分よがり」の言葉を使いがち。言葉選びをするときに、お客様が受け取りやすい言葉を使えているか、客観的なチェックが必要です。
お客様が何を求めているか、どのような言葉を普段使っているかを知るには、以下のようなリサーチ方法があります。
- SNSやインフルエンサーの発信チェック
あなたのお客様は、日ごろ、どんなメディアから情報を得ていますか? お客様は、フォローしているインフルエンサーの発信から、「言葉」を仕入れている可能性が高いです。そうしたアカウントをチェックすることで、お客様の「言葉」をリサーチすることができます。
たとえば、InstagramやYouTubeでお客様がフォローしているアカウントで、よく使用されているキーワードを文章に取り入れることで、自然と共感を得やすくなります。 - お客様との会話に注目
サロンでのお客様との会話も貴重なリサーチのチャンスです。お客様が抱えている悩みや望み、どんなケアを望んでいるのかを聞くことで、「リアルな声」を知ることができます。お客様の「リアルな言葉」をそのまま文章に使用すると、感情に寄り添った共感を得やすい文章に仕上げられます。
具体的な描写でイメージさせる
共感を生むためのもう一つのポイントは、具体的に描写すること。抽象的な表現ではなく、お客様が自分の体験として、リアルにイメージしやすいように具体的な状況や感覚を描写できると、共感度が高くなります。
たとえば、「リラックスできる空間」ではなく、「お母さんのおなかの中にいるような安心感が感じられる、ほっとできる空間」など具体的にイメージしやすい描写を加えると、お客様の感情が動きやすく、心に響く文章が作成できます。
刺さる文章と共感の文章のバランスの取り方
刺さる文章と共感の文章のどちらも、集客において重要ですが、状況や目的に応じて上手に使い分けることが必要です。お客様の心を掴むために、2つの文章のバランスを考えて使ってください。
刺さる文章を使いたい場所
たとえば、キャンペーンや特別オファーなどの告知で、お客様のアクションを促したいときや、お客様の興味や注意を引きたいときには、「刺さる文章」を活用します。
具体的には、予約ページのヘッダー画像のキャッチコピーや、予約ボタンまわり。また、SNSの最初の一行目に、刺さる文章を使えば、投稿に目が留まりやすくなります。
心理的に刺さる言葉を使いながら、お客様の注意を引きつけてください。
共感の文章を使いたい場所
SNS等でサロンのサービスやコンセプトを伝える際には、共感の文章を活用します。お客様の悩みやニーズに寄り添いながら、ゆっくりと信頼関係を築いていくことが求められるからです。
「共感の文章」を織り交ぜることで、新規顧客の獲得だけでなく、長期的なリピーターの育成にもつながります。
お客様の心に届く文章を作成し、集客を最大化するために大事なこと
文章が完成しても、安心するのはまだまだです。特にサービス案内、メニューページの文章は、定期的に見直し、改善することをお忘れなく。
お客様のニーズやトレンドは常に変化しています。それに合わせて、刺さる表現や共感を呼ぶフレーズを常に更新し、最適化することで、より多くのお客様の心をつかむことができます。
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