講演会や企業研修で講師をするときに、「冒頭の自己紹介は、何を話せばいいんだろう?」とお困りではありませんか?
もし、自己紹介を「単なる挨拶」と思っている方は、要注意! 自己紹介は、講義が成功するかどうかが決まる大切な役割を持っているからです。
この記事では、講師が自己紹介を通じて参加者の興味を惹くポイントを、プロのライターが具体的に解説していきます。
企業研修・講演会で、なぜ自己紹介が大事なの?
講師の自己紹介は、初対面の参加者に「この講師なら、話を聞いてみようかな」と思わせるための最初のステップ。つまり、講演会における「つかみ」の役割があるのが、自己紹介です。
講演会や研修の冒頭に行う自己紹介は、その後の時間を左右する重要なカギです。特に企業研修では、必ずしも自主的に参加しているわけではない方々も多いため、講師としての第一印象がその後の講義への参加者の姿勢に大きく影響します。
実際に、わたしが代行作成した自己紹介に変えたことで、「参加者の態度が変わった」「講演会後の反応が良くなった」という講師の実例があります。
自己紹介は、参加者との距離を縮めるチャンスです。講義や講演を成功させるためにも、自己紹介を単なる挨拶に終わらせず、しっかりと作りこんでいくことがおすすめです。
講師自己紹介のポイント
あなたが準備した自己紹介、「肩書や実績、経歴を並べただけ」になっていませんか?
そのような、ただ情報を並べただけの自己紹介では、参加者の興味を惹くことができません。講義に前向きに参加してもらうために、次の3つのポイントを意識してみてください。。
自分が信頼できる講師であると感じてもらう
自己紹介を通じて、「信頼できる講師である」ことを参加者に伝えます。参加者にとって「それは、すごい」「たしかに経験・実績がある人だ」と感じてもらえる専門性や経験、実績を伝えてください。
実績は、数字などを用いて具体的に伝えると、参加者がよりリアルにイメージでき、安心感を与えられます。
これまでに200社以上の企業研修を担当してきました。
30年以上、●●●の研究をし・・・。
1,000人以上のデータを分析し、独自の▲▲を考案しました。
「自分に役立つ話が聞けそう」と期待感を抱かせる
自己紹介の中で、「講演会に参加する価値がある」「この講義は、自分に関係がある」と、参加者が自分事にできることが大切です。
そのためには、参加者が抱える課題や悩みに触れて、あなたがそれをサポートできることを伝えます。実際に解決した事例を具体的に挙げると、参加者の興味を惹きつけられます。
コミュニケーションロスによるミスやトラブルが多発していた企業で研修を行い、研修後に部署間での連携がスムーズになり、ミスやトラブルが減ったことで売上が30%向上したという嬉しい報告もいただいています。
このように自己紹介を工夫することで、参加者のモチベーションアップが期待でき、講義全体の成功につなげられます。
自己紹介の構成例
1.経歴や経験・実績
自己紹介の冒頭は、挨拶と氏名を名乗ったあとに、研修や講演テーマの専門家であることがわかるような経歴や経験・実績を伝えます。経験年数や人数、件数、などを数字で提示すると、「信頼できる人」であることが、伝わりやすくなります。
また、現在の活動を始めたきっかけが、「この人は、わたしの抱える課題に対して理解のある人だ」と参加者の共感を得られるケースの場合は、合わせて活動を始めた背景を伝えてもいいでしょう。
本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。株式会社〇〇 代表取締役 ▲▲と申します。
10年間、食品メーカーで人事に従事した後に、コーチとして独立。これまでに、200社以上で、リーダーシップやコミュニケーションがテーマの研修を提供しています。
コーチの活動を始めたきかっけは、メーカー勤務時に、採用や社員教育、キャリアサポートの業務に携わる中で、「個人の潜在的な能力をどう引き出せるか」という課題に直面したことでした。
2.参加者の課題・ニーズの解決能力を伝える
参加者が抱える課題やニーズに寄り添い、過去の自分の経験や成功事例から、課題を解決できる能力があることを示します。
成功事例は、参加者が「自分もそうなれたらいいな」と未来を期待できるような事例を用いてください。
これまでに、チームのパフォーマンスが低下し、業績や士気に影響を与えているというご相談を多数受けてきました。
例えば、以前サポートしたクライアント企業では、複数のプロジェクトチームが業績目標を達成できず、メンバー間の信頼が低下している状況にありました。メンバー間の信頼関係構築のためのワークショップ、チーム全体の目標を再定義し、明確な役割分担を行うなどサポートを行いました。
その結果、6ヶ月後にはプロジェクト完了率が30%向上し、目に見えてチーム全体の士気があがりました。リーダーの適切な関わり方次第で、チームの力を最大限に引き出せることを、この事例から改めて実感しました。
3.研修・講演内容の概要を伝える
参加者がこの時間で何が学べるかの全体像をイメージできるように内容を簡単に説明します。講義への期待感を高め、講義に積極的に参加しようという意欲を引き出すためです。
参加者は「この講義が自分の課題やニーズにどう役立つのか」を明確に知りたがっています。全体像を簡単に説明することで、自分が抱える課題や問題との関連性を理解しやすくなり、「この研修・講演は自分に関係がある」と感じられるようになります。
今日の研修では、こうした成功事例を参考にしながら、チームパフォーマンスを向上させるための具体的な方法をお伝えしていきます。特に、チームの士気を高めるコミュニケーションの取り方や、役割分担の見直しといった、実践的な内容を中心にお伝えします。
皆さんが直面している課題が解決できるよう進めてまいります。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介の長さの目安
- 自己紹介は、長くても3分程度が目安です。
- 1分で300文字程度話せるので、300文字×分数を目安に簡潔にまとめます。
- 話す内容を絞り、参加者を惹きつけられるポイントだけを伝えると、より印象的な自己紹介になります。
参加者の心をつかむ自己紹介を
以上の構成を参考に、参加者の心をつかむ魅力的な自己紹介を作成してみてください。なお、一度自己紹介を作ると、同じ自己紹介を使いまわしたくなるかもしれません。
しかし、講義のテーマや参加者の課題が異なる場合、テーマと課題に合わせて、その都度アレンジすることをおすすめします。参加者の課題により、興味を持つポイントが異なるからです。
少しの手間をかけて、研修・講演の成功につなげてください。
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