わたしがフリーランスで働く理由

エッセイ

「わたしはなぜ、お金を稼ぐ必要があるのだろう?」

そんな問いを、この3年間続けてきた。

「好きなことで収入を得たい!」
「自分が自由に使えるお金が欲しい」

そうした目的がなく、
なりゆきでフリーランスになった。

物欲はあまりなく、
家のお金の使い方について
夫から何か言われることもなかった。

だから「フリーランスでどんどん収入をあげたい」
といった想いがなく、

家計的に夫の収入だけで厳しくなったら、
「フリーランスをやめてパートをすればいいや」
と思いながら、フリーランスの活動を始めた。

お金に対してのモチベーションは
低かったけれど、
「自分を使う」ことにはどん欲だった。

仕事で自分の持って生まれた能力を
どんどん使えること、磨くことに夢中になった。

けれど、ふとした瞬間に
「専業主婦に戻りたいな」という思いが
ぽっと沸くことがある。

そんなことを繰り返しながら、この3年間を過ごしてきた。


そんなわたしにお金を稼ぐ、明確な目的ができた。

夢ができたからだ。

里山の美しい土地に移り住む。
庭を耕し、野菜と花を植える。

植物を育てるのが得意じゃないから
世話をするのは、もっぱら夫。

わたしは、生活費のための仕事を細々と続け、
夫は、家で食べる野菜を育ててくれる。

野良仕事をする夫の姿を見ながら
わたしは縁側で仕事をしている。

そして時々、
気まぐれに雑草を引き抜いたり
夫の畑仕事を手伝ってみる。

夫が育てた花が満開になったら
好きなだけ摘み取って、
スワッグやリースをたくさん作ろう。

使っていない部屋で
週末だけ開く喫茶店をやってみてもいい。

でも、これは、やらなくてもいい。

そんな夢。

その夢を叶えるために、
わたしは、夫に早くリタイヤさせてあげたい。

家族の生活のために、働いてくれている夫を
早くライスワークから解放して

好きなことを好きなだけ、
やらせてあげたい。

以前から、農業に興味がある夫はきっと、
丁寧に野菜を作るだろう。

元造園職人の夫は、
細部にまでこだわって、庭造りを楽しむだろう。

早くそんな生活がしたいから。
わたしは、仕事をもっともっと頑張ってみる。

これが、44歳のわたしの夢。

まだ、夫に話していないけどね。

そんな未来をリアルに思い描いていたら、
なんだか胸がじーーーんとあたたかくなって
涙がじんわり滲んできた。

来月の新月は夢が叶いましたと、
必ず書こう。

夫との他愛もない話をラジオ配信中
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