数年前、SNSを活用した女性起業家ブームの時に、集客ブログの定番と言えばアメブロでした。
その流れで、今もアメブロを集客ブログとして活用している女性起業家さんは、多いと思います。
「アメブロはSEO対策に弱い」
「SEO対策をするのなら、ワードプレス」
という声もあり、アメブロを利用している人の中には
「SEO対策は自分とは関係ない」
「ワードプレスは難しそうだし」
とSEO対策を別の世界のものと考えている人もいるようなんですが……。
「アメブロだから……」とSEO対策と無関係と思うのは、非常にもったいないです。
なぜなら、アメブロでもしっかりと基本を抑えてSEO対策すれば、上位表示させることは可能だからです。
ただし、「アメブロがSEO対策に弱い」と言われる理由ももちろんあります。
そこで、アメブロがSEO対策に弱いと言われる理由も紹介しながら、どんな風にSEO対策していけばいいのかを考えていきたいと思います。
アメブロでできるSEO対策
アメブロだろうと、ワードプレスだろうとSEO対策の基本は同じです。
SEO対策でやった方がいいと言われていることのほぼすべて、アメブロでも可能です。
・SEO対策に欠かせないGoogle提供の無料ツールGoogleサーチコンソールの設定
・記事タイトル、見出し、本文に対策キーワードを使う
・カテゴリーにキーワードを使う
・内部リンク
・発リンク
そして、SEO対策で最も大切と言われている「検索ユーザーの求めている情報を提供する」事に関しては、ツールの有無にかかわらずにできることです。
キーワードを適切な場所に使い、検索ユーザーのニーズを満たすコンテンツを書くことでアメブロでも上位表示を獲得することが可能です。
アメブロでできないSEO対策
しかし残念ながら、ワードプレスでできて、アメブロで出来ないSEO対策もあります。
パーマリンクの設定
パーマリンクとは、URL内の個別ページを示す末尾の部分のことです。
https://blog-seo.info/amebloseo.html/
上のURLのamebloseoの部分のこと指します。
このようなパーマリンクになっていると、「アメブロのSEOに関する記事なんだ」ということが、読者も検索エンジンも、URLから判断することができるため、SEO対策にメリットがあると言われています。
しかし、アメブロの場合は、パーマリンクは自動で付加されるため、記事の内容に合わせて設定することができません。
メタディスクリプション(meta discription)の設定
メタディスクリプションとは、その記事の概要をGoogleに伝えるタグと言われるもので、場合によっては、検索結果の記事タイトルの下に表示されることもあります。
メタディスクリプションは、SEOの評価に直接的な影響を与えるわけではありませんが、記事の概要を伝えることでクリックに貢献する部分のため、SEO対策では抑えるべきポイントとされています。
アメブロでは、記事毎にメタディスクリプションを設定することができません。
XMLサイトマップを送信できない
XMLサイトマップとは、サイト内の新しい記事や更新状況などが記述されたファイルのことで、検索エンジンが各サイトの情報を取得する際に、XMLサイトマップをチェックし情報を集めています。
そのため、SEO対策ではXMLファイルを作成し、検索エンジンに送信・登録することが基本とされていますが、アメブロではXMLファイルを送信することができません。
noindexが指定できない
SEO対策の一つに、書いた記事を敢えて検索結果に表示させないようにする、noindexというものがあります。
サービスの一覧ページなど、検索エンジン的にあまり価値がないとみなされそうな記事の情報を検索エンジンのデータベースに登録させないための方法です。
価値の低い記事がインデックスされてしまうと、サイト全体の評価を下げてしまうこともあるからです。
ワードプレスなどは、記事毎にnoindexを指定できますが、アメブロではnoindexを指定できません。
このように、SEO対策で大切だと言われていることでも、アメブロではできないことがあります。
なぜアメブロはSEOに弱いのか?
「アメブロがSEOに弱い」と言う表現はあまり適切ではないと思っています。なぜなら、アメブロは、上位表示に影響を与えるドメインパワーがあるということが知られているからです。
そのため、SEO対策におけるデメリットがあると言った方が正しいでしょう。それではどんなデメリットがあるのかを説明しますね。
1ドメインあたりの上位表示ページ数制限
アメブロでブログを運用している場合、あなたのブログはameblo.jpというドメインの傘下にいることになります。家で例えると、アメブロというマンションの中の一室を借りているイメージですね。
Googleは、検索結果に同じサイト(ドメイン)から、複数の記事が上位表示されないように制限しています。これは、検索ユーザーが手に入れられる情報が偏らないようにすることが目的です。
例えば、サイトAの中に『A-1』という記事と『A-2』という記事があり、どちらも同じキーワードで対策をしていたとします。Googleの評価的には『A-1』が90ポイント、『A-2』が80ポイント獲得しました。
ポイントだけで評価すると、『A-1』は1位、『A-2』が5位を獲得できるポイントだったとしても、サイトBに79ポイントの記事があり、サイトCに60ポイントの記事があったら、BとCの記事が上位表示に優先され、『A-2』はランク外になるというようなことが起きるんです。
つまり、アメブロの中にあなたと同じキーワードで対策しているブログがあった場合、あなたの記事がGoogleの評価的には上位表示できるようなコンテンツだったとしても、アメブロ内にさらに高評価な記事があった場合は、上位表示を逃してしまう恐れがあるということです。
※ただし、競争が激しくないニッチなキーワードの場合は、同一ドメイン内から複数の記事が上位表示されることもあります。
SEO対策がアメブロに依存する
アメブロを利用している場合は、SEO対策に関してもアメブロに依存することになります。
例えば、先に述べたように、アメブロでは設定ができないSEO対策がいくつかあります。もし、あなたのサイトと同じようなサイトがあって、そちらのサイトがアメブロではできない設定もちゃんと行っているとしたら、あなたのサイトは競合に負けてしまう可能性があります。
また、検索エンジンがクロールする際に何らかのエラーが発生した場合、自分で対処することができません。
実際、私が運用していたアメブロでエラーが発生し、順位が下がってしまったことがありました。しかし、原因がはっきりわからず、対処する術もなく、指をくわえてその状況を見ていることしかできなかった経験があります。
実は私は、それがきっかけで、アメブロからワードプレスに引っ越しをしたんです。
アメブロのSEO対策のポイント
アメブロではできないSEO対策があり、またデメリットもありますが、それでもアメブロで上位表示を獲得することはできます。
ただし、上位獲得にはポイントがあります。
それは、キーワード選定。
キーワード選定は、アメブロに限らずワードプレスにおいても重要なポイントになってきますが、アメブロは特にキーワード選びを間違うと、上位獲得が難しくなってしまいます。
その理由は、アメブロではできないSEO対策があることと、1ドメインの上位表示制限があることから、強い競合がいるキーワードでは負けてしまう可能性が高いからです。
そのため、対策したいキーワードを選んだら、実際に検索してみて競合調査をしてみてください。
・アフィリエイターさんが運用しているSEOに強いサイトがたくさん表示されている
・他のアメブロが上位表示されている
このようなキーワードに参入していくのは、上位獲得のハードルが高いと認識してください。
逆にいうと、そうではないキーワードであれば、上位獲得できる可能性が残っているということです。
アメブロとワードプレス、どっちを使う?
アメブロでもキーワード選びを間違えなければ、上位を獲得することは可能です。そのため「アメブロだから……」とSEO対策に手を付けないでいることは、集客の機会を逃していると言えます。
せっかく日々頑張ってブログを更新しているのであれば、SEO対策をしないのはもったいないことなんです。
しかし一方で、集客SEOを行う場合、いくつかのデメリットがあるのは否めません。
そのため、今後も長くブログ集客を行っていくのであれば、個人的には早めにワードプレスに切り替えることをお勧めしています。
ワードプレスは難しいという印象が強いかもしれませんが、以前に比べてワードプレスでブログを立ち上げるのが簡単になってきています。また、ランニングコストも月に2000円弱とそんなに負担にならない金額だからです。
しかし、アメブロ運用歴が長く、読者もたくさんついている、といった場合、アメブロを簡単に手放すことができませんよね。
私が考える集客にアメブロを使うメリットは、
・読者登録機能により、記事の更新情報を自動で読者に届けることができる
・アメブロユーザーからの新規読者獲得ができる
・簡単に使える、手軽さがある
・コストが無料
などです。
あなたの見込み客がアメブロにたくさんいるのであれば、アメブロでさらにSEO対策をし、アメブロ外の見込み客と繋がるという方法をとってもいいかもしれません。
もしくは、ワードプレスを情報サイトとして開設し、アメブロはあなたの人柄を使えるためのものにサブブログとして使うという方法もあると思います。
いずれにせよ、
・あなたのお客さまがどこにいるのか
・ブログをどう活用するのか
など、自分の適したビジネススタイルを基準に判断すると良いですね!